楽器の歴史と分類などを紹介します。
楽器を分類することは古くから地域ごとにおこなわれてきました。
中国では楽器をその素材によって、金、石、糸、竹、匏、
土、革、木の8種に分類し八音と呼びました。
日本の雅楽でも同様の分類が行われました。
インドでは、世界最古の舞踊・音楽の教典「ナーティヤ・シャーストラ」
で弦楽器、気楽器の2種に分けしました。
仏教では、片皮、両皮、前皮、打、気の5種音楽(弦なし)に分類し
、ジャイナ教では皮楽器、弦楽器、金属打楽器、気楽器の4種に分類しました。
13世紀の舞踊理論書「サンギータ・ラトナーカラ」第6巻で弦楽器、管楽器(または気楽器)、
皮製打楽器、金属製打楽器に分け、インドの4分類法が確立しました。
ヨーロッパでは、16世紀のヴィルドゥングが管楽器、
弦楽器、打楽器の3分類法を行い、これが一般には現在まで用いられています。
1、体鳴楽器とは弦やドラムの皮など張ったりするような張力を必要としない発音物質からできているものです。
2、膜鳴楽器 とは開口に張った膜によって音を出すものです。
3、弦鳴楽器とは弦を張った楽器です。
4、気鳴楽器とは通常「管楽器」と呼ばれているもの(下記分類では「吹奏楽器」)と、
「自由気鳴楽器」と呼ばれるものが含まれます。
5、電気楽器とは「電気増幅楽器」は従来の弦などの発音原理を用いて、
その共鳴増幅を電気的に行うものです。
鍵盤楽器、弦楽器、木管、金管楽器、打楽器と、
楽器自体の形式もバラエティに富んでいますが、<使われる材料もこれまた多彩です。
木材を始め、鉄や鋼、銅、銀、鉛やそれらの合金、皮革、羊皮紙、紙、植物繊維、ゴムや樹脂、
セルロイド、エボナイト、プラスチック、骨や牙、角、さらに宝石に至るまで、
実にさまざまな材料で構成されていて、特に歴史的楽器の保存や修復となると、
楽器の構造や材料の物性に関する知識はもちろん、
その歴史や音楽文化の領域まで入り込んだ深い専門知識が必要になります。
その意味で楽器は、
その時代の技術や文化を端的に凝縮して表現したものといっても過言でないのかもしれないですね。